お知らせ

2023年06月09日

五勝手屋 『復刻の丸缶羊羹』のお知らせ

五勝手屋では、6月13日(火)より、かつての時代に使っていた【紅金時】という金時豆を原料にした丸缶羊羹『かつて』の販売を開始いたします。

弊社では、戦後から昭和の中頃まで【紅金時】による羊かんづくりを行っていました。今回の復刻では、豆だけでなく、当時の製造環境なども加味して可能な限りその頃の味や風味に近づけるように仕上げております。
また、ラベルもこの時代に使っていたものをそのまま使用し、ビジュアルの点でも現在との違いを感じていただけます。なお、この【紅金時】は2016年より江差町で取り組んできた「紅金時からはじまる喜よ豆プロジェクト(※)」によって収穫した豆を使っています。

また、復刻した丸缶羊羹『かつて』と現在通常販売している『いま』を起点に、未来の丸缶羊羹をイメージしてつくった『これから』の販売も開始いたします。『いま』は、この50年ほど使っている【大正金時】の丸缶羊羹、『これから』はあくまでも今後の可能性の一つとして、【秋晴れ】という新種の金時豆を使用した羊羹になります。

過去に【紅金時】の栽培が絶えたように、いつしか現在の【大正金時】も、より収量が高く栽培のしやすい新種の豆にシフトしていくときが来ます。そうして時代によって原料が変化する中でも、五勝手屋は変わらず羊かんづくりを続けていく。この度の、過去・現在・未来の3つの丸缶羊羹は、そんな思いを背景にしています。是非ご賞味ください。

※紅金時からはじまる喜よ豆プロジェクトについて
江差町内の商工業・農業・水産業・林業が一体となり、2016年より活動している「一×二×三業懇話会」による取り組み。町内越前町の木下喜美さんが自家栽培を続けてきた紅金時の種子から栽培を始め、その豆をもとに五勝手屋の復刻羊羹づくりに取り組んでいます。なお、木下さんが自家栽培を続けていたおかげで、絶えたと思われていた【紅金時】がこの時代によみがえりました。

■各商品説明

五勝手屋丸缶羊羹『かつて』 378円(税込み)
戦後から昭和の中頃まで原料にしていた【紅金時】を使っています。砂糖の一部をあえて焦がす、現在より長時間練るなど、ガス釜や直火だった当時の製造環境での仕上がりを疑似的に再現し、昔の羊かんの味や風味に仕上げています。また、ラベルも当時のデザインを使用しています。

五勝手屋丸缶羊羹『いま』 324円(税込み)
【大正金時】を原料につくっている、現在通常販売している丸缶羊羹です。あの頃も今も、五勝手屋のロングセラー、看板商品です。

五勝手屋丸缶羊羹『これから』 378円(税込み)
現在の金時豆の状況より<これから>を予想して導き出した、未来の羊かん。今後台頭すると思われる、新種の【秋晴れ】を使っています。豆は違えどおいしさは変わらない、五勝手屋の羊かんづくりの姿勢を表す、未来の丸缶羊羹です。