連載:一月一話

第45回 2026年3月

江差に帰る。我に返る。

前回の連載でお知らせしていましたが、先の2月、東京・日本橋三越での【あんこ博覧会】へ出店して参りました。おかげさまで好評をいただき、大変にありがたく思っております。ご来場いただいたお客さま、誠に誠にありがとうございました。またぜひ、お会いしましょう。

さて、そうして催事で東京へ行ったときは、催事の終わった翌日に江差町へ帰ってきます。飛行機は夕方5時頃の便ですので、私も、そして、共に催事で奮闘したスタッフも、翌日の飛行機の時間までは自由時間となります。
ではその久々の自由時間をどう過ごすか。それも東京で。
今回、スタッフの一人は、渋谷へ向かいました。若いですね。ちなみに私は渋谷がちょっと苦手です。そしてお隣の原宿はもっと苦手です。高校の修学旅行で行ったとき不幸にもカツアゲに遭ってしまい、以来、苦手になってしまいました(友人が助けに入ってくれたので、カツアゲは未遂で事なきを得ましたが…!)。

話を戻しましょう。東京での自由時間。私の場合はいろいろな場所を見て歩くのが好きです。おいしいものを頂くのも好きです。そして、家から持参した保冷バッグを手に、デパ地下でおいしそうなものを買い集めることも好きです。今回は帰宅してから食べる和食をメインに、いろいろと買いこみました(なお、催事などの出張で保冷バッグの持参はマストです。必ず持っていきます)。

さらに、ほかのスタッフの過ごし方はと言いますと、残る2名はホテルを出たあとまっすぐに羽田へ向かい、飛行機の時間までじっと空港で過ごしていたそうです。
これを聞くと、せっかく東京に来ているのに、何も見ずどこへも行かないなんて…。と思いそうなものですが、いえいえ。かつて鎖国していた日本のように「よそからの影響を受けない」というのも、ひとつの在り方だなぁと思います。
いろいろなものを見て、いろいろな刺激を受け、インプットするのはもちろん良いのですが、まわりの影響を受けすぎて自分を見失ってしまう、ということもありますよね。

私も東京で流行りのものやあれこれから刺激を受けるとどこか勇んだ気持ちになって高ぶりますが、江差に帰るとはたと我に返ります。
「五勝手屋らしさ」「自分らしさ」から離れてしまっていた、そのことに気がつくのです。

今回の催事では、東京を楽しむもの、東京に見向きもしないもの。それぞれの行動から、いろいろなことを感じました。影響を受ける、あえて受けない。どれもが五勝手屋らしさに通じているように思います。