連載:一月一話

第25回 2024年5月

魚を目指して、ぜひ五勝手屋へ。

日本海に面した江差町はおいしい魚介が豊富で、釣りをする方にとっても魅力的な釣り場のようです。私の知り合いに、半年ほど前にまちへ引っ越してきた方がいますが、その方も江差町での釣りを楽しんでいるようです。

釣れるのは、カレイ、ヒラメ、ホッケ、アイナメ、ソイ、タラ、ブリ、マグロ、サクラマス、イカなどなど。3月から5月にかけては水温が上昇することで、マスも釣れるそうです。おいしく揚がったマスのフライが食べたいですね。

と、ここまで、さも知っているふうに言ってしまいましたが、恥ずかしながら釣り人の存在に気付いたのは極々最近のこと。
ある日ふと、明らかに観光の方ではない、そしておそらく地元の方でもない(と思われる)人々が江差町にいらしていると気づきました。それも結構な数で、たとえば代表的な釣り場のひとつであるかもめ島の駐車場には、たくさんの車が停まっています。

かねてより、多くの方にいらしていただき、江差の魅力を知ってもらいたいと考えていましたが「観光客」という限定的なフィルターを外すと、意外にも大勢の方が江差町に出入りされていることがわかりました。

そして、知ってしまえばせっかく来ているこの方々を釣りだけで帰すのはもったいない…、そう思ってしまいます。ちょうど五勝手屋には、鮭をかたどった『あきあじ最中』というお菓子があります。こちらで釣り人の皆さまを釣り上げられないものでしょうか。

たとえば釣果がどうにも優れないとき、こちらの“お魚”を手土産にすれば、ご自宅で待たれているご家族が苦笑か微笑か冷笑かわかりませんが、ともかく笑顔で、受け取ってくれるかもしれませんよ。

五勝手屋謹製【あきあじ最中】。パリッとした最中皮と、こってりとした粘りの強いこしあんが互いの良さを引き立てます。サイズは大と小があり、それぞれ“1匹”から釣ることができます(おひとつ(大)648円、(小)324円)