連載:一月一話

第36回 2025年4月

褒められて、改めて。

先日、このサイトの文章をお願いしているライターさんのコラムが新聞に載っているのを見かけました。一緒に仕事をしている方が別の場所で活躍されているのを見るのは嬉しいものですね。

さて近頃、五勝手屋のお菓子やこのサイトについて「センスがいいね」というお言葉をいただく機会が増えました。とても光栄ですし、見てくださった方の目に留まるものをつくれていることを嬉しく思います。
ただ、当然のことですが、この評価は私ひとりの力で得られたものではありません。冒頭のライター然り、デザイナーやカメラマン、時にパティシエなど、五勝手屋と出会ったさまざまな分野のプロが真摯に関わって、アイディアをくれたり、力を発揮して出来上がっています。そうした良い関係からはおのずと好循環が生まれ、それがお客さまからの評価につながっていくのだと実感しています。

なんだか照れくさい話をしていますが、そんなふうに皆でやっていると、また新しい出会いがやってきたりもします。たとえば、白小豆をつくる農家さん。
白小豆はとても貴重な豆なんですが、その農家さんとの出会いから五勝手屋では最中や上生菓子をはじめすとるさまざまなお菓子に白小豆を使い、味もよりおいしいと思えるものに変わっていきました。

ときは4月、出会いの季節。
今年はどんな出会いがあるでしょうか。ちなみに、出会うのは人だけでなく、モノやコト、新しい趣味といったものもありますね。余談になりますが、私は長らくゴルフに誘われておりますが、一度始めてしまったら仕事をほったらかしてのめりこみそうな予感がするので絶対にやらないと決め、ゴルフとの出会いは避けるようにしています。(笑)

この連載も今回で36回目、丸3年を迎えます。見てくださっている方にもこれから五勝手屋と出会う方にも、いろいろな角度から五勝手屋をお伝えできるものになるよう、これからも皆で精進して参ります。