第38回 2025年8月
一月一話と銘打っておきながら、とうとう執筆をすっぽかしてしまい、久々の投稿となりました。連載を開始してから丸3年が経ち、前回の記事ではこれからも頑張っていこうと意気込んでいたにもかかわらず、まんまとやらかしてしまったのはお恥ずかしい限りです。
言い訳がましい話ですが、ここ数カ月はイベントが目白押しでかなりバタバタとした毎日を送っていました。
5月下旬の札幌『あんこぱらだいす』に始まり、旭川での『菓子博』、函館蔦屋書店POP-UP出展、本店での和菓子の日 五勝手屋ロールの販売、江差いにしえバルの参加、函館マラソンのエイド参加などなど・・・。我ながら驚くほどあちこちに飛び回っていました。
数年前の五勝手屋ではありえなかったような日々で、新しいことにトライし続けて来たことで色々な方から声をかけていただけるようになったのかなと思っています。
そんな中、6月9日から函館蔦屋書店で行った展示・販売は江差をテーマにしたものでした。
私たち五勝手屋の宝は何か?
それは丸缶羊羹のラベルや、五勝手屋ロールのフワフワ生地ではなく、そういったものを生み出すことができたこの街そのもの、江差というまちの気候や風土、歴史、そして人であると思います。
催事では江差に残る古民具や北前船、山車(やま)の模型などを多数展示し、私たちのアイデンティティである江差への思いを込めた企画としました。
いろいろなことをやっていると、自分自身を見失ってしまいそうにもなりますが、こういった企画を行うことであらためて五勝手屋について考えることができたよい機会だったと思っています。
小・中学校を9年間、一度も学校を休むことなく皆勤賞をもらった私ですが、この2カ月は連載を休んでしまいました。しかし、休んだことで余計な力が抜けて、客観的に五勝手屋を眺められる時間が取れたと思います。
とはいえ、継続は力なり。これが休みグセにならないよう、また連載を続けていきますので、皆さま今後ともお付き合いのほど、よろしくお願い致します。