第42回 2025年12月

江差町のある南北海道で、もっとも大きなまち・函館市。まちなかには路面電車が走り、ゴトゴトのんびりと、観光客や地元の皆さんの足となって活躍しています。
そして、その路面電車の一台は、前後左右まるごと五勝手屋の広告でラッピングした【五勝手屋本舗号】です。もう長いこと、当社の広報として函館のあちこちで五勝手屋を宣伝してくれています。
さてこの年の暮れ、一年を振り返ったときに真っ先に思い浮かんだのが、この五勝手屋号の姿でした。ただ、それは函館のまちを走る姿ではなく、ニュースの映像としてテレビに流れてきた姿。何があったかと申しますと、今年10月、運行中の函館市電同士が接触する事故がおきまして、その車両の一台が、我が五勝手屋号だったのです。
テレビだけでなく、ネットニュースでも広くその様子が伝えられたせいか、たくさんの反響をいただき、そしてまた、あまりに思いがけない場面での五勝手屋の露出に大変驚いた、そんな出来事でした(ちなみに五勝手屋号は現在、元気に走り回っています)。

そして、“思いがけない露出”というのが、今年はさらにもう一つ。北海道内のとある地域で「お寺にお供えしていたお菓子が盗まれた」という事件がおきたのですが、そのニュースの映像に映っていたお供えものの中に、五勝手屋の丸缶羊かんがしっかりと映っていたのです。こちらも函館市電のときと同様に、ニュースを見ていた友人知人お客さまから「出てたね」「見たよ」という反響をいただきました。
事故に盗難と良くないニュースの二本立てで、年末最後の話題にはふさわしくないかもしれませんが、今年、めったにおこらない出来事が一度ならず二度までも起きたこのハプニング、寝かせておくのももったいないのでここに書かせていただきました。
なお、良くないついでに言えば、九州へ出張に行ったときは「ひぐま」の話題から我が江差町の名前を記憶してくださっている方が大勢おられました。くまではなく五勝手屋の名で江差町の記憶を上書きしていただけたら大変うれしいのですが…。

さて、来年もきっと、思いがけない出来事がたくさんあるのだと思います。できれば、よいことが多めの一年であるよう天に願いつつ祈りつつ、この辺で2025年の連載を締めくくりたいと思います。
本年も五勝手屋をご愛顧いただき、誠に誠にありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
皆様、どうか良いお年をお迎えください。
五勝手屋本舗/小笠原敏文